山行報告2001-INDEX


【2001年度・夏期合宿山行A隊】2001.10/28up

2001年度夏合宿A隊
第一次・マッターホルン山行報告


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MH2001 マッターホルン登山隊報告 総評
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【期間】2001年07月19日〜07月29日

【場所】スイス・ヴァリス山群
     マッターホルン峰(4478m)及びその周辺山域

【目的】
1.全隊員のマッターホルン登頂
2.森羅会員の4000メートル峰における登山及び氷河経験の修得
3.海外登山における全ての計画・準備・実行の経験とノウハウの修得
4.困難な山行でのチームワークの形成

【成果】
1.マッターホルン峰は入山直前の積雪の為断念
2.リッフェルフォルン(2927m) 登頂 ※登擧訓練
3.ブライトホルン (4165m) 登頂
4.モンテローザ山群・西稜ハイピーク (4499m) 登頂

【総評】川名@CL

 今回は森羅始まって以来、初の海外登山と言うことで、海外登山特有の色々なノウハウの修得を含め、参加者及びその他の支援メンバー間で得られた経験値はかなりのモノであると思う。結果として目的の山には登れなかったが、特に期間の限られたヨーロッパアルプスでの山行は、現地での天候・山のコンディションに左右される事を身を持って経験した事になる。下記に今回合宿の総評を記す。

○目的の達成について
1.全隊員のマッターホルン登頂  
・結果として達成出来なかった。  
・理由として、天候不順と日程的な不運が重なったと言える。   

2.森羅会員の4000メートル峰における登山及び氷河経験の修得
 今回は新たに、清水・吉野両会員の高所登山及び氷河経験が出来た。
 私(川名)と菅野両名にしても、今回のクレパス帯通過やザイルワーク等、有意義な経験が多く出来た。

3.海外登山における全ての計画・準備・実行の経験とノウハウの修得
 今回、マッターホルン実行委員会を結成し机上での計画段階からトレーニング山行と、本番までの"計画・準備・実行"という経験がつめた。今後の海外登山計画においても、今回の経験がプラスとなるであろう。

4.困難な山行でのチームワークの形成
 今回は、ほとんど二人1組のペアーでザイルを組んだが、チームとしての最小単位であるアンザイレンと、パーティ全体としてのチームワークの形成は成果があった。お互いに協力し合って困難な山に登ると言うことを認識し、今後もチームワークを身につけて行きたい。

○各メンバーについて
[002.菅野]
 今回は登擧そのものでのリードと共に、会計係という神経がすり減る作業をお願いした。隊費を預かり、毎日の食事代から交通費全般をまとめてもらい、他のメンバーがより登擧行為に専念できるように計らってくれた。ご苦労様でした。メンバー全員を代表して感謝します。また、山行においては、モンテローザの後半でばててしまったものの、全体においていつものパワーを発揮し、リーダー川名を場面場面でサポートしてくれた。ヒマラヤに引き続き、今回のヨーロッパアルプスの経験も、今後の登山において役立つ事と確信する。今後ともよろしく。
[008清水]
 リーダーとしての自覚を持ち、積極的に技術を身につけようとする努力が見られ好感が持てる。但し、日に日に体力が落ちてくるのが分かった。モンテローザは本当に苦しかったのではないかと思う。今後も体力、登擧能力共に高めて、是非次回のマッターホルンではリーダーを務めてもらいたい。今後ともよろしく。
[023吉野]
 実行委員長ご苦労さまでした。計画段階から中心的な位置にいた事もあり、マッターホルンへの思い入れは人一倍であったと思う。「又絶対に登りに来ましょう」と言ってくれた事は嬉しかった。また、最後に「我々がいなければカンちゃんと二人で登れたんでしょう」と言われたが、そんなことは考える必要は無い。チーム全体が登ることを考えて、二人だけが登っても仕方が無い。また、私と菅野にしても、ハッキリ言ってアノ状態で登れたかと言えば不安がある。次回、今度は最高のコンディションを待ってメンバー全員で是非登りたい。今後ともよろしく。
[001川名]
 改めて自分の体力の無さを感じた。今回は富士山や北アルプスでのトレーニングも好調で、昨年のヒマラヤに比べても体力的にはアップしたと感じていたので、実際の山であれだけバテバテになってしまった事はかなりショックである。但し、今回は出発直前までトレーニングがつづいたせいもあり、疲れが残ったまま現地入りであった事が、事前のトレーニングを十分生かせられなかった原因の一つと思われる。今後は、更に長期的な計画を立てて、再度の挑戦にかけたいと思う。

○その他の実行委員会メンバーについて
 当初は参加メンバーであったが途中での諸事情により、今回の参加が不可能となってしまったメンバー達に、その後も色々と協力していただいた事、感謝したい。特に白土には、航空券の手配、宿の予約等、重要な項目において不参加決定後も色々と動いてくれたことに感謝します。色々とありがとうございました。
 今回、マッターホルンには登れませんでした。従って再挑戦を致します。次回は是非、皆さんも参加していただきたい。そのためにも、今回の経験が大いに役に立つと確信します。

○今後の展望について
1.海外登山の技術及び計画実施におけるノウハウの会内普及
 今回参加のメンバーを中心として、技術及び計画ノウハウを会員に普及する。 普及方法は、机上講習会・国内山行での講習・海外登山の実践 等々。
2.マッターホルン委員会の継続と海外登山委員会の発足
 マッターホルン登頂実行委員会を引き続き開催し、可能であれば来年の同時期に再挑戦としたい。委員会メンバーは現行通りとし、更に参加希望者を募る。また海外登山委員会を設置し、今後の森羅内での海外登山の実践をする。マッターホルン委員会を海外登山委員会内に吸収するかは、今後の検討とする。また、以上は今回参加メンバーでの希望であり、現時点では非公式とし、山行を束ねるL会にて協議検討の後、正式発足とする。

その他
○邦人のマッターホルン遭難事故について
 今回、我々がツェルマットに滞在しマッターホルンを毎日眺めていた中で、同じ日本人が事故にあった事を残念に思います。但し、一部報道に誤りがあったことも含めて、二三お話しします。
 今回の登山禁止については、法的な禁止要請ではありません。あくまで地元の山岳ガイド協会が危険であるとの判断で、ガイドによるマッターホルン登山を自主的に禁止(中止)していただけです。従って、ガイドレスの登山者が自己の責任において登ることに対しては何ら法的拘束力はありません。つまり我々も、登ろうと思えば登れた訳で、但し、我々はガイドの判断に同調し自粛しただけで、自分の判断を信じて登りに行った彼らを同じ登山者として私は非難する事は出来ません。しかも彼らは北壁へアタックをかけていました。北壁はより困難なルートであり、ガイド登山の対象ではありません。つまり報道にあった"ガイドレスであるが為の無謀な登山行為"にはあたりません。地元情報によると、彼らは標高4300メートル地点より900メートル滑落とあります。4300メートル地点といえば、北壁の危険地帯はすでにクリアーしていて、本当に山頂直下まで登っていた事になります。これは想像の域を脱しませんが、今回の悪い雪質でのコンディションだけでなく、ちょっとしたミス、気のゆるみが事故を起こしたものと思います。今回の事故での教訓を頭に刻み込み、次回の我々の再挑戦に生かしたいと考えます。
 事故にあった方々のご冥福をお祈りします。

以上
今回の参加メンバーの皆さん、お疲れさまでした。
支援メンバー及び一般会員の皆さん、ありがとうございました。


山岳会・森羅代表
マッターホルン登山隊リーダー:川名 忠



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期日 内容 期日 内容
7/19(木)〜7/20(金) 出国〜ツェルマット入り 7/25(水)〜7/26(木) 休養とヘルンリ偵察
7/21(土)〜7/22(日) 登擧訓練とブライトホルン登頂 7/27(金)〜7/28(土) ヘリフライトと帰路
7/23(月)〜7/24(火) モンテローザ登頂 7/29(日) 帰国

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行程表
日程
内容 行程
  期間:2001/07/19(木)〜07/29(日)
07/19
(木)
出国 成田集合09:30、成田発12:00(JL401)→16:25ロンドンヒースロー
18:35(BA720)→21:25チューリッヒ空港→22:00チューリッヒ中央駅→22:15ホテル(泊)
07/20
(金)
移動 チューリッヒ12:04(列車)→14:34ブリーグ15:23→ツェルマット16:43着〜ホテル
・山岳ガイド協会、日本語案内所等の訪問・資料収集
07/21
(土)
ハイキング
&登擧訓練
★★
ツェルマット08:00(登山電車)→ゴルナーグラード09:00〜リュッヘルゼー11:00
〜リッフェルフォルン※登擧訓練(11:00〜13:00)〜リッフェルベルグ15:00(昼食)
〜16:30ツェルマット
07/22
(日)
氷河及び
高度順応トレ
★★★
ツェルマット08:00→クラインマッターホルン09:00
…10:30ブライトホルン(4164m)登頂…12:00東稜(仮称)のコル13:00
…クラインマッターホルン14:00→ツェルマット
07/23
(月)
モンテローザ山行
(1日目)
★★★
ツェルマット11:00→12:00ロッテンボーデン駅
〜(ゴルナー氷河)〜
〜15:00モンテローザヒュッテ(泊)
07/24
(火)
モンテローザ山行
(2日目)
★★★★
モンテローザヒュッテ03:00…西稜のコル09:00…西稜ハイピーク09:45(同ルート下降)…
…10:30西稜のコル11:00…モンテローザヒュッテ15:00(ゴルナー氷河)
〜17:45ロッテンボーデン駅18:37→ツェルマット
07/25
(水)
休養日
1.ヴァリス山群展望(川名、菅野)
2.エーデルワイス探索(清水、吉野)
07/26
(木)
ヘルンリ偵察
★★
ツェルマット08:00→フーリ→シュヴァルツゼー09:30〜11:30ヘルンリ小屋12:30〜
〜シュヴァルツゼー 14:00→フーリ→ツェルマット
07/27
(金)
ヘリフライト
〜移動
ブァリス山群・ヘリフライトam
ツェルマット12:10(列車)→ブリーグ13:22(列車)→17:16チューリッヒ
07/28
(土)
帰国 チューリッヒ17:00(SR536)→18:05フランクフルト20:50(JL408)→
→成田(7/29 14:55)
07/29
(日)
帰国 →14:55成田空港 
解散→帰宅
★印は難易度(技術・体力)
 
滞在場所
[ツェルマット]
Mischabel ( Zermatt Tel:967-11-31/Fax:967-65-07 )
7/20〜7/26(7日間)
[チューリッヒ]
Hotel City Zurich ( Zurich Tel 217-17-17 Fax217-18-18 )
7/19、7/27 (2泊)
 


文責:川名@森羅001


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山岳会"森羅"代表:川名 匡
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