山行報告98-INDEX


【会山行報告】99.4/05up
谷川本峰をバックに [谷川岳・天神尾根]
雪崩講習会(岳連)/雪上技術講習会(協会)山行報告

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期日:1999.03/12N〜14
場所:谷川岳・天神尾根
[メンバー]ゆーちゃん、金太郎(3/13〜14)/川名、カンスケ(3/14)
[期  間]
3月13日(土)県岳連雪崩講習会 at天神平:快晴
3月14日(日)山岳協会冬山講習会 at天神尾根:快晴
宿泊:湯檜曽温泉
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●3月13日
 前夜高崎駅で、金ちゃんと合流。湯檜曽温泉永楽荘へ向かう。  僕はお金がなかったので、夜行できたかったのだけれど、金ちゃんが旅館がいい と言うもので、お金のない僕は普通電車で高崎入り。  時間だけはたっぷりあったので、今日の講習に必要な(というか、机上講習に出 ていないので予備知識として)、ヤマケイの「最新雪崩学入門」を拾い読みする。 2年ほど前に匡さんから教わった内容をトレースしている感じで、さすがに今回は よくわかった。これで明日はばっちりかぁ?(∩.∩)

 天気予報では今日から天気が崩れるらしい。今日は行動が少ないだろうから寒い といやだなぁと思っていたのだが、6:00に目を覚ますと、なんと!すっごく晴れて る!(^^)v  7:30にロープウェイ土合口駅に集合。どうも講師の方が1名来てないらしい。 が、いつまでも待っているわけにもいかないので、8:00ロープウェイに乗る。  天神平に到着。スキー場がスッゴク空いてる。週末でこのいい天気なのに感動的 な空き具合だ。  早速天神尾根に向けて歩き出すが、5分としないうちにゲレンデの脇へ。

 ここで講師の先生から班分けの説明。やはり講師の方が1名来ていないとの事で、 今回参加者が26名中中級の方は4名との事で、中級の方も初級に入ってもらうこ とにする。僕らの班の先生は、遭対協の牧野さんである。

 講習開始
 まずは、斜面を掘って高さ2m幅7m程度の壁を作る。  さすがに1班13名もいるので、隣の人とぶつかったり、ペースが違ったりで結 構手間取る。しかも金ちゃんの持参したスコップは、移植ゴテ並みの大きさで、講 師の先生が見かねて大きいスコップを貸してくれてた。f^_^;  それにしても雪を掘るのって本当に重労働。こんなんで仲間が雪崩に埋まってし まったら掘り起こすことなんかできるのだろうか?  やっと掘り終わったら元の斜面は跡形もなくなってしまった。天気がよく気温も 上がっているせいもあり、このころには暑くて暑くてヤッケを脱いでしまう。寒く て震えるかもしれないなんて予想はどこへやら、これならカッパでもよかったかも しれない。(^_^;)トホホ

 最初の講習は「弱層テスト」
 牧野さんが、壁に薄く切り込みを入れて、ちょうど陽に透かすようにしてくれる。 すると、弱層の部分は光を通して光って見えるようになった。インクを使うともっ とわかりやすいそうだ。次に指での感触を確かめる。大きい弱層は他の部分と比べ て硬くハッキリわかったのだが、小さい弱層は僕にはよくわからなかった(^^;)。  次は「ルッチブロックテスト」。これは2m程度の高さの壁を作り、2m程度の 幅で両脇に奥行き1m程度の溝を掘り、斜面にスキーで乗り、弱層の強度をテスト するもの。
 今回はスキーがないので4人で乗ってみる。何回も飛んだりはねたりしたのだが、 強固な雪で、まったく崩れなかった。これなら雪崩の心配もないって感じである。  しかしこれは大掛かり過ぎて本にも書いてあるとおり実践向きではないと思う。  次は「ハンドテスト」。直径30Cm高さ70Cm程度の雪の円柱を作り、腕で 抱え込んで弱層の強度を測定する。  円柱の向こう側が結構彫りにくいのだが何とか完成させて上から順に引いてみる がびくともしない。とうとう根元まで来て、しかも力いっぱい引いたところで、や っと弱層がずれてくれた(オカシナイイカタダケド)。ここも強度は強いらしい。  しかし、10mと離れていないところでテストをした人たちの中には本当に簡単 に滑った方もいたので、斜面によって雪の質が違ってくるということが肌で体験で きた。
 ここで一休み。

 次の講習は「埋没体験」
 4〜5人のグループに分かれて人が横になれる程度の穴を掘り、順番に埋められ ていく。ここでもまた一汗かく。  僕は2番手。上からどんどん雪をかけられていく。結構重いし、真っ暗。。  トランシーバーを持って埋まったのだが、向こうからの呼びかけが続かないと結 構不安。やっぱり非常時の呼びかけっていうのは大事だと思う。  恐らく牧野さんと思われる声で直接呼びかけられる。前の人のを見ていて雪面に 口をつけるようにして叫んでいたので、今回も恐らくそうなんだろうけど、かすか にしか聞こえない。
ゾンデ棒  これでは「スカッフ&コール」もあんまり意味がないのかなぁ?
 それでも声が聞こえるって言うのは本当に勇気が出る。
 その後ゾンデ棒でグサグサ刺される。意識があるならこれで刺されるのもかなり 勇気付けにはなるんじゃないかと思う。
 さて掘り出される。やはり顔が外に出るとほっとする。
 しかし、かなり掘り出されても体が動かない。

 その後の説明では、雪は流れているときは、液体のような性質を持ち、止まると 固体の性質を持ち、急激に固くなるそうである。だから流れてる間は、体は動かせ るようだ。

 ここまできたところで、お昼休み。

 午後は、雪崩ビーコンを使った捜索訓練
 まずはビーコンの使い方の説明を受ける。ビーコンはやみくもに探しても結構探 し当てられるそうであるが、今回はせっかくだからきちんとした方法で探すように ということで講習する。  ビーコンからは、同心円状に電磁波が出ておりその電磁波と受信側のアンテナが 平行になったときが一番強く受信し、直角になったときが一番感度が悪くなる。  ひとつの方法は、「電波誘導法」。これは電波を拾ったらビーコンの方向を変え ながら強い方強い方に向かっていくという方法。もうひとつは、「直角法」。こち らは電波を拾ったらビーコンの向きは変えずにある方向に進む。もし電波が弱くな ったら元の位置に戻り、ビーコンの向きは変えずに、90度反転し進む。これを後 2回(4方向)繰り返せばそのうち1方向で必ず電波の強くなる方向があるのでそ ちらの方向に捜索すべきビーコンがあるというわけである。  遠いうちは電波誘導法で探し、近くになったら(10mレンジくらい)直角法で 探し出すということだ。また2mレンジにまで感度を下げたら腰の高さで捜索して も距離がありすぎて探し出せなくなってしまうので、雪面につけるように捜索する ようにと説明される。
 また、雪崩に巻き込まれた場合、15分以内に掘り出せれば生存率は90%を超 えるということで、ビーコンを使って5分で探し出せば、残りの10分で掘り出せ るので、できる限り5分で探すようにといわれる。

 ビーコンの数も限りがあるので、先ほどの2班に分かれて交代で捜索。  でも慌ててしまって、電波を捕まえてもその後どうすれば良いのかわからなくな ってしまい、なかなか探せない。良いところまではいくんだけどなぁ。(^^;ゞポリポリ  一番難しかったのが斜面なので直角法がやりにくかったこと。まだ早すぎたのか な?
 最初はひとつからはじめ、3回目くらいから複数台の捜索をする。
 何回か繰り返すうちに少しずつ慣れてきたがやはりこれは練習が必要だなと実感 した。  それでもかなり広い範囲の指定での捜索だったのが、5分から7分ほどで探し出 せたので、雪山には必携だと思う。  ただ雪崩の場合は捜索範囲が限られているので今回ほどは苦労しないだろうとい うこと。具体的には、埋没した人がいた場所より上は捜索する必要のないこと。幅 が50m以内ならば真中をまっすぐ駆け下りる。それ以上ならジグザグに降りてい きながら探せばよいということであった。  また50m、30mレンジはほとんど駆け回るようにして探すということであっ た。

 16時までの予定であったが、15時ころ自己紹介をして解散。  充実した1日で参加して本当によかった。また機会があれば参加したいものであ る。

 永楽荘にて匡さん、カンスケと合流。

●3月14日
 今日は山岳協会の冬山講習会
 8時過ぎのロープウェイで天神平へ。今日も快晴。
 カンスケと山に登りたいねと話す。  天神尾根へのリフトは9時を過ぎないと動かないので歩いて天神尾根を目指す。  ゲレンデの一番上まで来たところで皆さんが見える。
 合流したときには、ちょうどゾンデ棒での捜索法の最中で、森羅も参加。  肩幅程度の幅を置いて横に並び右足前、左足前、前進をリーダーの号令で行うの だがなかなか歩幅がそろわない。

 次に怪我人の搬送法
 専用の袋を使った方法と、ツェルトを使った方法の説明を受ける。  必ず頭が上向きになるようにということと、足側、頭側、両脇にそれぞれ救出者 がつき搬送する。  これで天神平まで下っていったが、人数もまた用具も必要ということで、救助隊 向けの搬送方法だなぁという印象であった。  それにしても狭い尾根上の登りはきつい上に結構怖かった。

 12時ころ天神平で解散。

 すっかり雪焼けしてしまった2日間でした。

作成日:1999年03月20日
作成者:ゆーちゃん@森羅(No.004)
公開パティオ-#00237




[冬山講習会レポート]金太郎編

皆さん、こんにちは。
ゆーちゃんと一緒に快晴の天神平で勉強してきました。私もこういう形の講習会 には初めて参加したのでちょっと感想を書こうと思います。
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搬出用携帯ストレッチャー ●3月13日
1.雪掘り
私は南国九州の産である。沖縄ではないので「雪を見た事はない」と言う事は ないのだがほとんど無縁で育ってきた。最近はスキーなんぞもやるので雪にまみ れる事もあるが、雪をスコップで掘るのがこれだけきついとは思わなかった。 天気が良かったのもあって、汗はダクダクになり、腰もすぐに悲鳴を上げ出した。 雪国の方は毎年屋根の雪下ろしや、道路の雪かきに励んでおられると聞くと今更 ながら敬服する。

2.弱層テスト
これは比較的うまく行った。雪塔も一発で作れたし、弱層もきっちり確認出来た。 力入れなくても「スッ」とずれたときにはこんな弱いものかと結構ビビった。

3.埋没体験
今回の講習のプログラムを見てからずっと気になっていた項目であった。事前に 掘られた穴にうつ伏せになり、口の周りの空気を確保して姿勢を決めると雪をか けられた。顔が埋まると光がなくなる。当たり前ではあるがこれが実に怖い。よ く現代人は真の闇を知らないといわれる。いくら深夜になっても街明かりに星明 かりが輝いている。それに比べ雪の中では目の前にあるはずの自分の手もみえな い。雪がかけられるに従い胸も圧迫されてきて、身動きなんてとても出来ない。 すぐに助けてもらえると思っても不安で仕方なかった。掘り出され、明かりが差 し込んできた時には心底ほっとした。実際に埋まったら・・・・とても冷静にな んていられないような気がする。

4.雪崩ビーコン
初めて使ったので最初は使い勝手が分からずに右往左往していたら、目的地とは アサッテの方向に進んでいた。何度か繰り返すうちにようやく慣れてきたが実際 にはスピード勝負のこの捜索。もっともっと練習しないと使いこなせそうにない。 しかし、その威力はなかなか感動ものであった。雪山の必携品というのは「ナッ トク」である。

●3月14日
5.搬送訓練
私は怪我人の左足側に位置し搬送訓練に参加した。
最初の頃とは違い、後半はみんななかなかスムースに事を運べるようになってき た。位置的に言って下りは先頭でリードするような役目だったわけだが、できれ ば中盤、後半の位置も交代でやってみたい気もした。 運び出してからよりも、最初のセットするやり方が一度の説明ではなかなか覚え られなかった。ザイルの結び方も含めて練習しなくちゃいけない。

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 2日間を通じて言えるのはこういう場面では正確さとスピードが何より大切だと 言う事だろう。また救助活動など多くの場合吹く数名の作業になるわけで、周り とも意思統一も大事だなあと思った。

非常に貴重な体験を得られた2日間だった。

作成日:1999年03月24日
作成者:金太郎@森羅(No.005)
公開パティオ-#00241

雪上技術講習会



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