山行報告99-INDEX


【会山行報告】2000.1/20up

[冬合宿・南八ヶ岳山行]
硫黄岳・横岳・赤岳・阿弥陀岳(北稜)

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期日:2000.01/01N〜05
場所:南八ヶ岳
目的:冬季登山技術の習得
[メンバー]
L川名、SLカンスケ、SL笹ポン、
カボちゃん、もっち、でら、よしの、そらち、ハラ 計9名
[山行タイム]
01/02(日)入山
美濃戸口→赤岳山荘9:30〜(南沢)〜12:50行者小屋BCテント設営(泊)
01/03(月)硫黄岳ピストン/横岳縦走
BC6:05〜6:40赤岳鉱泉〜(休憩2回)〜9:05硫黄岳山頂
【横岳縦走隊】硫黄岳山頂9:30〜(休憩1回)〜10:25横岳山頂〜12:10地蔵の頭〜 (休憩1回)〜12:40行者小屋テント
01/04(火)阿弥陀岳北稜/阿弥陀岳〜赤岳縦走
【阿弥陀岳北稜隊】BC5:50〜(中岳沢/休憩1回)〜8:00取付(休憩)8:10…(阿弥陀岳北稜)…9:20山頂(2隊合流)9:40発
〜10:05中岳のコル(笹ポン・デラ下山)〜中岳〜11:30赤岳山頂12:00〜(地蔵の頭)〜13:30行者小屋BCテント
01/05(水)下山
行者小屋BCテント8:45〜9:40(休憩)〜10:10赤岳山荘
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阿弥陀岳北稜最終ピッチ(1/04)
●記録係・さかもとの感想:

  八ヶ岳は寒い!と脅されていたので、かなり気合いを入れていきました。 2日目には横岳縦走隊に加わったのですが、風が強くしかも雪も舞い散る 中の縦走でした。あまりに風が強かったので、菅ちゃんLと笹ぽんがすたこらさっさと歩く後ろを、阿波踊りを踊りながらの歩行となって しまいました。後で見ていた匡さんはさぞおかしかったことでしょう。でも去年の時の風よりはまだましとのこと。おそろしや。3日目は阿弥陀岳北稜隊に参加。北稜と聞いてもぴんと来なくて、まさか岩を登るとは思ってもいなかったのでした。取付きではあまりの緊張から8の字結びも忘れてしまうほど。でも菅ちゃんLと笹ぽんに全面的に支えられ、何とか登ることができました。ありがとうございました。

(もっち@森羅013)



吹雪の横岳通過[2000年南八ヶ岳冬合宿](硫黄岳−地蔵ノ頭縦走記) sasahara(C)

午前09時30分、南八ヶ岳挑戦2度目にしてようやく硫黄岳山頂に僕の足跡を残すことが出来た。罰あたりな事は常日頃慎んでいるし、先祖代々の墓参りも欠かしたことはない。だが有名な爆裂火口を見る事が出来なかったのは、正月早々家族を置き去りにし、山三昧 を楽しむ僕へ山の神が戒めを科しているのであろうか?。いずれにしろ残念である。
 行者小屋BCを午前06時05分に発ち途中の赤岳鉱泉で小休止。足取りゆっくりと今回の山行メンバー全員で一路山頂を目指した。樹林帯を抜け急登を少し我慢すれば、赤岩ノ頭はすぐそこであった。この辺りより低気圧の影響による南風が強くなり、山頂へ到着する頃には猛吹雪が我々を歓迎(?)してくれた。予定通り大同心稜へ入っていたら、きっと今頃カンスケと僕は、ツエルトのお世話に なっていた事であろう。天候判断と行動決断は、季節を問わず生死を分かつ最重要要素である事を再認識した。
 硫黄岳山頂より、メンバーを横岳縦走、往路ピストンの2隊に分け、4/5人での隊編成とし行動する。この頃より低気圧の前線移動に伴い風向きが変わり、風雪がより激 しくなってきた。また、山頂よりコルへの下降を始めた事が風速を強める原因の一つで あったのだろうか、風と雪に体を揺すぶられながら考えていた。
風下側でちょっと休憩(横岳) ケルンに導かれながらコルを通過する。こういった天候では、一つ一つ積み上げられたその有り難さを痛感せざるを得ない。顔面に突き刺さるアラレ、吹き荒ぶ烈風に喘ぎながら奥ノ院登頂。ここから先へは、稜線を左右に巻きながらの縦走が始まる。クランポンの前爪、アックスのブレード、体のバランス、それらを駆使しながらの冬山登山である。自らの呼気で湿った目出帽が呼吸を阻み、稜線が風上に入った視界が恐怖 を煽りたてる。不安、恐怖、躊躇い、そして決断。一歩一歩が自らの意志による行動と、互いの協力でパーティーが機能し、登山計画、いや目標が達成されようとしている。普段全く目立つ事の無いモノが集約され、それが結果として表される。満身の笑顔で、 また時として悲しみの涙で。
 地蔵ノ頭で、夏冬問わず登山者を見守るお地蔵様に、胸中で挨拶をすませ鎖場を目印 に下り再び樹林帯に逃げ込めば行者小屋はもうすぐそこであり、もう睫毛が凍る事も ない。緊張が解かれ互いの顔もほころんだ。だが、握手を交わす背後の急斜面では、まるで僕たちを追い立てるかのように、スノー シャワーが幾度となく流れていた。

Mr.Isao SASAHARA@sinra010


硫黄岳山頂にて [硫黄岳ピストン] ootomo(C)

[期日]2000.1/3(月)小雪・稜線上吹雪
[メンバー]CL清水、小野寺、吉野、大友、原
[行程]BC発0605〜赤岳鉱泉0640〜硫黄岳着0905-硫黄岳発0930〜赤岳鉱泉1045(休憩)〜BC着1220

 出発時点で星は雲に隠れて見えず、ヘッドランプの光を頼りに歩き出す。 赤岳鉱泉で一回目の休憩。ここからは登りになるので、全員アイゼンを付けていることを確認し、登り出す。天気はいっこうに回復する様子はなく、むしろだんだん風が強くなる。途中、二回の休憩を入れ硫黄岳の頂上に立つ。ここで全員の集合写真を撮り、横岳縦走隊と別れ、登って きたコースを下る。風が強く視界も悪いため、自分が歩いてきたコース にもかかわらず、道に迷いそうになるが、清水隊員の適切な指示により無事、赤岳鉱泉に戻ることができた。
ここまで戻れば大丈夫ということで、長めの休憩を入れ、赤い色をした 「命の水」を2PC確保し、BCに1220着。

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阿弥陀の斜面で弱層テスト[阿弥陀岳・赤岳] ootomo(C)

[期日] 2000.1/4(火)快晴
[メンバー]CL川名、清水、小野寺、吉野、大友、原
[行程]BC発0640〜中岳のコル0813〜阿弥陀岳0906-北稜隊合流0920〜中岳のコル1045〜赤岳頂上1130-赤岳頂上発1200〜地蔵の頭〜BC着1330

 今日は昨日とうってかわってとてもいい天気。北稜隊と阿弥陀岳頂上でうまく 合流するため、遅めの出発。30分くらい登った頃、山の頂上付近に赤い朝日 がさす。思わず「おぉ、あれがモルゲンロードっつうもんか!」と一人つぶやく。中岳のコルの手前は雪がクラストしており、トラバースになっているので慎重に歩く。途中、川名さんの指示で弱層テストを全員で行う。雪そのものが少ない為、簡単に雪が崩れる。もっと雪が多くなった時、このような状態は雪崩の危険性が高いと教わる。おお、怖ワ。トップで登っている清水隊員を見上げると、ちょうど太陽と重なり、そのシルエット姿はまるで「ピークを目指す孤独なソロクライマー」といった感じでカッコよかった。中岳のコルから上は雪が少なくなり岩がむき出しで、アイゼンを付けたままでうまく 登れるかな?と思ったが、以外とスムーズに登ることができた。頂上には誰もいず、360°何も遮るものがないため、遠くの山々まではっきり見渡すことができた。約15分後、北稜隊も頂上着。それぞれ握手を交わし、いい顔している。そんな彼ら をジェラシーを込め見つめながら、「いつかは俺だって!」と勝手に思ってしまった。次に目指すは八ヶ岳最高峰、赤岳。中岳のコルまで戻り、また登り出す。一つ小さな ピークを越えるとスイッチバックの登り。そこを過ぎるとまた雪が少なくなり、岩だ けの世界。阿弥陀岳の頂上直下よりも斜度がきつく、また岩そのものが大きい。「ここから落ちれば痛いだけじゃすまないだろうなあ」とつぶやくと、清水隊員が 「ミンチになっちゃうよ」と、まこと正しい表現をしてくれた。ここも一歩一歩慎重 に登り、11:30頂上着。 赤岳の頂上は最高!こんないい条件で冬山に登れるのは、この先あるのだろうか?と思えるくらいすばらしかった。30分休憩を入れ、下山開始。地蔵尾根を下り、無事 13:30BC着。

快晴の赤岳山頂←赤岳山頂(北峰)にて

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氷の登山道を下山 おーともの独り言:

  以前、冬の時期に某山小屋の小屋番さんに「冬山で汗をかかないで登るのが究極の テクニックだ!」と、教えてもらったことがありますが、その時は「ふ〜ん、そん なもんかねえ?」なんて思いましたが、今回の合宿でそのことが正しかったことが はっきりしました。汗をかかないで登る、そのための早立ち(だけじゃないでしょ が)。 わずか4ケ月前、自分がこうして冬山に登るなんて考えもしませんでした。未知の 世界を体験した今、これからが本当に楽しみです。 川名さんをはじめ、森羅の皆さんに感謝!

文責 まだ山の恐ろしさを知らない 大友@024







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